横浜国立大学一柳研究室

研究概要

 

ナノ物性物理とバイオの融合研究拠点紹介動画 ( 別ウインドウが開きます )

私たちの研究室では物理を基盤としてナノテクノロジーへ向けた基礎研究を 行っており、主に次のようなテーマを研究しています。

1. 磁気ナノ微粒子の磁気相転移の研究
粒径が数ナノメートルの磁気微粒子を生成し、その物性を明らかにして います。私たちの身の回りで手にする通常の固体はアボガドロ定数 (6.02x1023)程度の原子が集まっている状態を仮定しています。 ところが数ナノの物質ではその前提が崩れてしまい、固体とは異なった 量子力学的な現象が観察できることがあります。 量子サイズ効果や磁気量子トンネリングなど、ナノスコピック系に特徴的な 物理現象を探索します。 学術的に興味深いと同時に高密度磁気記録媒体や各種磁性材料への応用が 期待できます。

2. 磁気ナノ微粒子と医学の融合
独自の製法で生成した磁気ナノ微粒子を活用し、薬剤輸送(DDS)、 温熱療法(ハイパーサーミア)、MRIイメージング、イメージング質量分析 など、医療応用への実現に向けて機能性磁気ナノ微粒子を開発しています。
2019年 JST 新技術説明会資料へのリンク

3. マルチフェロイックや新しい物性の探索
マルチフェロイックスとは強磁性・反強磁性、強誘電性、強弾性の内 2つ以上を併せ持つ物質を表します。 当研究室では磁化を電場で制御したり、逆に電気分極を磁場で制御できる 「電気磁気効果」を期待し、マルチフェロイックナノ微粒子の新規開発を 行っています。

関連サイト:
JSTさきがけ 「ナノ製造技術の探索と展開」
http://www.jst.go.jp/kisoken/presto/complete/nanofab/index.html
日米ナノテクノロジー若手研究者交流プログラム
https://www.nanonet.go.jp/magazine/archive/?page=859.html

論文リスト ( 現在、一時的に Google Scholar へ転送 )